明日は、ソトアソビ

私がソトアソビで経験した失敗、悩み、そしてちょっぴり楽しかった事を書いています

バス停の風景

私の家のキッチンから小さなバス停が見える。
堤防わきの道路にたたずむようにある、バス停名と時刻表だけのバス停だが
もうすぐそこに小さな春がやってくる。

 

目次

1、にぎやかなバス停
2、不釣り合いなランドセル
3、背筋を伸ばして
4、静かなバス停
5、そして笑顔が

 

1、にぎやかなバス停
堤防に張り付くように設置されたバス停には
1日で往復4便しかバスが来ない
今どきの田舎ではよくある風景だ。
朝と昼に1便ずつ、そして夕方に2便
最低限のバス運行なので
ほとんど利用する方がいない
でも、
そんなバス停でも朝のひと時は賑やかになる
通学のために、小学生と中学生
そして小学生の低学年には保護者もついてくる
なので、バス停は一気ににぎやかになる。

2、不釣り合いなランドセル
彼女がやってくる
小学生の一団の先頭に立って
旗を持って下級生たちを先導している。
彼女の肩には不釣り合いなランドセルが
申し訳ないように背負われている
彼女の大人びたしぐさや
下級生を見守るまなざしは
すでに、
新たなステップを予感しているように思える

3、背筋を伸ばして
小学1年生はもうすぐ初めての春休みなので
だいぶ学校生活に慣れたようにみえる
去年の4月には、ランドセルがよたよたと道を歩いているように見えたが
どうしてどうして、この時期になると
ちゃんと大きなランドセルを背負っている
まだ少し大きいようだが
背筋を伸ばして
両手をベルトに添えてちゃんと背負っている

4、静かなバス停
春休みがやってきた
あれほどにぎやかだったバス停が
朝のひかりの中、一人ぼっち
人がやってきたと思ったら
バス会社の職員が
新しい時刻表をバス停につけに来た
そして、また静かな時間の中
夕方まで光の中にたたずんでいる

5、そして笑顔が
今朝はひさびさにバス停の周りがにぎやかだ。
ときどき、ちょっと暖かくなった風が
子供たちにいたずらをする
いろんな声がまじって、まるで遠足のようだ
このあいだまでみんなを見守っていた
不釣り合いなランドセルはもう見られないけど
なつかしくて、新しい風景がそこにある
大きなランドセルに
それぞれの、まだ小さい春を
いっぱいつめこんで
よたよたと
バス停へ向かう新入生の笑顔がある

 

ここまで読んでくださって
      ありがとうございます。

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     ありがとうございました。

今週のお題「小さい春みつけた」でした

つくし誰の子‥‥

「つくし誰の子スギナの子」という言葉を聞いたことがあるだろうか
この言葉は昭和初期の詩の一部らしいのだが、私には幼い頃に見たドラマの題名である「つくし誰の子…」の方が馴染み深い。

目次
1、つくしを見て思い出した
2、「あんたは市長か」
3、根治は不可能
4、情報は生もの
5、温暖化の影響かな

1、つくしを見て思い出した
 そんな「つくし」のことだが、ちょっとタイムスリップして、まだ30代だった頃へ…
春の若狭地方に大雪が降る前に、田んぼの真ん中をユンボで掘っている時(考古学の発掘調査のために表土をはいでいた)、あぜ道につくしを見つけて「ああ、春やなぁ」と思ったりした
そう、雪が降ろうが、スギ花粉が飛ぼうが、もう春なのである。地元の県立高校合格発表も終わり、別れと出逢いの季節なのである。

2、「あんたは市長か」

 でも、これは世間の事であって、季節感が欠落してしまった「風雲大手城」と言われるお役所の中で唯一春を感じる行事は、人事異動くらいしかない。
たしか、あの年は副市長と教育長も辞めるので、大きな人事異動あったみたい。
あ、まるで他人事だが、私の部署はあまり異動が無かった
それはそれでよい事なのだが、たまにあると、さぁもう、うろたえてしまう。
さてさて、異動どうだったのかな…???
 面白いのはこんな時期に活躍する「特異な職員」が居ることである
それは活躍といっていいのかどうか良く判らないが、「あんたは市長か」と思うくらいいろんな人事の裏話を知っている。
それくらいの情報を集めるには、仕事をやっている暇は無いだろうと思うのだが、案外その人の部署はうまく回っている
いや、他のみんながうまく回してくれている
 つまりその人が仕事をしないのは、もう折込済みなのである。そう彼らは仕事をしないで、給料をもらっているのである
あ、ちょっとはやっているかもしれない。
でも、羨ましい限りだ。
 さらに、彼らの活動範囲には感心する。市役所内を上から下へ、はたまた出先機関まで、呼んでもいないのに来てくれる
まるで訪問販売員みたいである。
ありがたいのか、迷惑なのか…。
まあ、お茶とコーヒーを飲んで、こちらの仕事の邪魔をして帰るので、どちらかといえば迷惑かなぁ。

3、根治は不可能

 集団を研究されている方々が説明されるには、このような職員はどんな組織でも一定の「割合」で居るらしい。そう、そんな職員を減らそうとしても、根治は不可能なのである
だから、今の方々が居なくなると、その予備軍が正規の特異な職員になるのである。
はぁ、準備がいいものだなぁ。まるでホオジロザメの歯みたいなものである。
あ、失礼な例えかなぁ。
 ところで、先ほど「どんな組織でもこのような職員が居る」と言ったけど、そう考えると、霞ヶ関にも存在するのかなぁ…
というのが素朴な疑問である。あ、見本みたいな人が当市役所にも来ていたから、霞ヶ関にも当てはまるみたいやね
うーん、我々が思っている霞ヶ関も、案外普通の組織なのかもしれないな。

4、情報は生もの
 さてさて、このような職員もその季節が終わると、今までは一応職場に復帰していたようである。そう情報は「生もの」だから、何時までも価値があるわけではない。
異動発表が終わってしまえば、彼らの持っている情報などは「屁」見たいなものである。
そして彼らの活躍の場は無くなり、次の活躍の場まで地下へ潜って情報戦が始まるのである。
 さながら「つくし」のようである。しかし、可愛いいつくしもスギナになってしまえば、周りの草と同化して見分けがつかなくなってしまうのである。 

5、温暖化の影響かな

 ところが、昨今の温暖化で季節感が狂うと、つくしのような彼らもスギナにならずに年中活躍するようである。困ったものである
彼らはますます活動の幅を広げ、
その勢力を誇示するようになるのだろう
 まるで北海道へ渡って天敵の居なかったゴキブリのようである。あ、また失礼。
こうなると、困ったことに彼らの同僚にさらに仕事が集中するようである
 私も陰ながら応援はしているが、あくまでも陰なので力は無い。能力も…無い。地位も無い。できる事は大型のゴキブリホイホイを作る事くらいか……。
そして、これを読んでいるあなたが「特異な職員」でないこと、若しくは予備軍でないことを祈る事くらいである。

ここまで読んでくださって
        ありがとうございます。

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        ありがとうございました。

ルアーの塩抜き

さて、本日はとってもベーシックな話
今日一日、サーフのここぞというピンポイントにルアーを通し続けました
そして見事な獲物をゲットして帰宅し
魚をさばいた後には
すぐにでも風呂に入って
プシュッと缶ビールを開けたいなぁ

でもちょっと待って
サーフであなたと共に戦ってくれた武器たちにも、せめてシャワーをお願い
特に数々の魚とファイトしてくれたルアー達の面倒を見てあげてください

目次
1、塩抜きって何?
2、洗面所で泳ぐルアー
3、塩はくせ者
4、ルアーは大切に

1、塩抜きって何?

私はいつもサーフの近くで公共のトイレや、自由に使える水道をチェックしています
そう、朝はいつも自然現象がつきもの…それもあるけど、今回は別の話

私は、釣りを切り上げた後に道具を洗うために
公共トイレや自由に使える水道のありかをチェックしています。
でも、そんなサーフは稀なので
サーフへ行く場合はだいたいポリタンクに水を持っていきます。
そして、サーフから帰宅する前に現場で簡単な「塩抜き」をします。

と言ってもそんなに難しい話ではなく
今回使ったルアーをケースに入れて、数回水洗いをするだけです。

2、洗面所で泳ぐルアー

そして、帰宅した後は、一緒に一日戦ってくれたものを洗いなおします。
特に、ルアーは改めて洗面所のボウルに水を張って、1~2時間泳がせますが、これが結構大事みたい。
最後にシャワーでルアーを洗って引き上げると、わずかながらもボウルの底に砂粒がたまります。

この写真は先日午前中に使ったルアーの塩抜きですが、サーフで結構塩を抜いたつもりでした
しかし、洗面所のボウルにはわずかながらも、砂粒が底にたまっていました。

ということは、ルアーやフックに塩がついていた可能性があります。

3、塩はくせ者

実はこの「塩」が曲者で
ルアーのリングやワイヤーそしてフックを錆びさせますし、ルアーの塗装劣化も加速させるようです。

ルアーマンもそうですが、ルアーも塩分の取りすぎには要注意です。
こんなことを書いている私ですが
初心者の頃は「塩抜き」をいい加減にしていて、いくつものルアーをダメにしていました。

ルアーマンの中には2~3回釣りに行くと、フックを交換してしまう方々もおられるようですが
ルーズな私はフックの掛かり具合を指の腹でチェックして、甘くなったら交換する程度です。

4、ルアーは大切に

何不自由なくルアーを買えるほど小遣いがあれば気にならないでしょうが
しがないルアーマンとしては
ルアーはマストアイテムであり財産なので大切にしましょう。

で、塩抜きしたルアーはどうするかというと、新聞紙の上で干して自然乾燥ですね。
そして次の出撃プランが出来るまで
仲間と一緒に保管ケースでスタンバってもらっています。

ここまで読んでくださって
   ありがとうございます。

次回は出撃の話が出来ればいいのですが、どうも最近行けてません…

また、このブログを訪ねてみてください。

ありがとうございました。

「問題」が起きた時はチャンス!

コンピュータ、特にPCやケータイがバグると
もう右往左往、どうしていいかわからない場合が多々ある
今回はそこをチェックしてみよう

目次
1、4年に一度の日
2、「2000年問題」って何なの?
3、コンピュータは無くならない
4、「問題」はチャンス!

1、4年に一度の日

昨日は閏年の2月最終日。2月29日。
いくつかの運転免許センターと、有名薬局でシステム障害があって復旧に時間がかかったようだが、なんとか回復できたようだ
いつもながら日本のこの復旧作業の迅速さには感心させられるが、「当たり前のことが、当たり前にできる」の裏側には、途方もない苦悩とたゆまない努力とが隠されているのだろうと思う。
ところで、このシステム障害の原因は「閏年を経験していないシステム」の導入にあったらしいが、4年に1度ある「閏年」を考慮していないシステムがあるという方に驚いている。

2、「2000年問題」って何なの?
「のど元過ぎれば熱さ忘れる」という諺があるけど、今でははるか昔のことになってしまったあの事を思い出す
それは「2000年問題」あるいは「Y2K問題」ともいわれ、西暦1990年代の後半から2000年の直前まで日本中が、いや、世界中が大騒ぎになったことがあった。
当時の多くのコンピュータシステムでは日付をカウントする場合、西暦の上位2桁を省略し下2桁だけを利用していることが多くあり、それが原因で問題が生じるとあちこちで言われていた。
つまり4桁ある西暦の下2桁だけで運用していたので99年の次は00年となってしまい、2000年になるはずなのにコンピュータが1900年と判断してしまうということだった
この他に、置閏法に関する誤解から西暦2000年を「通常年(平年)」として扱うことが原因で、西暦2000年2月29日に誤動作する問題が生じる可能性がある。というものもあった。
今では遠い昔のことみたいに思われるし、実際大きな障害が発生しなかったので記憶の彼方になってしまっているのだが、無事に2000年の新年を迎えるには大変な労力とマネーが動いていたのも事実である。

3、コンピュータは無くならない

まぁ、2000年問題に関しては、1900年代に発明されたコンピュータが2000年代を想定していなかったのは、ある意味仕方がないことなのかもしれない
しかし、私たちの生活に不可欠になったコンピュータの誤作動問題は、経済の問題だけでなく、場合によっては人命にも影響することが心配されている。
今の私の周りを見回しても、家庭内の電化製品、公共機関、金融機関、交通機関医療機関、通信ネットワークにコンピュータは不可欠になっているし、そして私の手のひらにあるスマートホンはサイコーに働いてくれているコンピュータだ。

当時は、今ほどではないが、それでもいたるところのコンピュータが誤作動を起こしたら、私たちの生活基盤が崩れてしまうと言われていた。ならば、コンピュータに頼らなければとも思うが‥‥
そう、私たちの生活からコンピュータが無くなることはもうないのである。

4、「問題」が起きた時はチャンス!
「2000年問題」に対しては、私の職場でも数百万円を投じてシステム改修を行っていた。私は業務に常時コンピュータを使っていたがそれほど詳しくは無く、システムエンジニアの話を鵜吞みして、会議や取引先、そして飲み屋で彼らの話を受け売りする以外に手の施しようがなかった。

私がいた小さな組織でもそうなのだから、全国、全世界となると天文学的な費用が掛かっていたところだろう。
こうなると「この問題」は当然ながら事前に対応しておく必要があり、そこにはビジネスチャンスがある。

そう私たちの生活のなかで生まれる「問題」はいつも「ビジネスチャンス」なのだ
それは決して悪いことではなく「より良き未来」を作り出すための投資なのだ。

さて、今回のコンピュータ誤作動は、いくつかのコンピュータが置閏法に関する誤解を起こして今年を「通常年(平年)」として扱ったことが原因らしいが、このような「問題」は永遠に未完成なコンピュータでは尽きることが無いように思える。

ということは「永遠」のそこにはビジネスチャンスが無限に有るということになる
はてさて、次のチャンスは「何時」発生して、それを「誰」が見つけるのだろう。
ちょっと気になるところではある。

 

ここまで読んでくださって
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        ありがとうございました。

サクラ、三月、散歩道‥‥

さて、今回は日々想うことを
エッセイ風にまとめたのでお付き合いを

 

目次

1、ううっ、まだ寒い…
2、「お水送り」という神事
3、なぜ「水」なの?
4、そんな時に釣りに行かなくても
5、やっぱり行くよね!

1、ううっ、まだ寒い…

水ぬるむ弥生の初めには、私の住む若狭にも時々寒波がやってくる。この寒波は「もうすぐ春やぁ」と思っていた身体を戒めるようなものになっているし、膨らみ始めたサクラのつぼみも心なしか身を縮めているように見える。
季語にも「残寒」という言葉があり、「残暑」と同じく季節の揺り戻しを表現している。
ただ残念なことに最近は携帯のサイトをチェックすれば、何時この「残寒」があるか間近になれば判ってしまう。衛星写真の動画や東アジアの天気図を見ていれば、「あ、来週あたり寒いなぁ」なんてことはすぐ判ってしまう。
科学の進歩は、身体で季節を感じる風流もへったくれも無いのである。空を見て、雲を見て、そして風を肌で感じて四季を覚えた風景は、遥か昔の事になってしまったのかも?

2、「お水送り」という神事

            参照「obamanabi」
で、「残寒」の頃なのだが、若狭国一宮(若狭比古神社)の別当寺院・神宮寺では春を告げる「お水送り」という神事が毎年行われている
まだまだ寒い時期なのに(だから)、春を告げる神事なのだ。
しかしお水送りを「春を告げる神事」といい始めたのは、つい最近(数十年前)にマスコミが言いはじめただけで、神事そのものに季節がどうのこうのという意味合いは無い。
この「お水送り」は東大寺の「お水取り」と対を成すものであるが、当然のことながら、歴史を紐解くと後者の方が遥かに歴史があり、最初はなんと天平勝宝四年(752年)に行われたと記されている
それ以来、戦争があろうが天災や火災があろうが不断無く行われて、千三百回近く行われているというのだからすごい。それに比べると「お水送り」の記録は約三百年前からくらいなので、本家本元と比べられると、ちと気恥ずかしい。
まぁ、あと五千年か一万年続けば少しはその差も縮まると思うが、その頃には私もあなたも墓石さえ無くなり、そして日本すら無いかも知れない。ずいぶん気の長い話だが、それくらいの方が話として面白い。

3、なぜ「水」なの?

ところで肝心の「水」。何故、若狭から奈良へ水を送るのか???
「水より酒の方がええんちゃうの?」と思ったりもする。奈良盆地を流れる大きな河川は大和川吉野川があるのだが、何れも平城京のあった奈良市周辺には流れ込んでいない。当然ながら、古代最大の都市は水不足になる。
だから「水」なのかなぁと思ったりもするが、伝承では東大寺二月堂の十一面観音に供えるためだったらしい。つまるところ、量より質なのか?
質と言うなら、春日大社の周辺に広がる春日野あたりには良い水があり、「春鹿」という銘酒があるのになぁ。とも思ったりもするが、当時はまだ(春鹿の)水脈が判らなかったのな?とも思ったりもする
つまるところはっきり判らない方が、神秘性があってロマンを感じるという曖昧な所に落ち着くのが日本らしい。

4、そんな時に釣りに行かなくても

じゃあ、何故「水」を送らなければならないはめになったのか?
張本人の遠敷明神(若狭比古神社の祭神)は釣りにうつつを抜かして、東大寺二月堂の修二会に遅刻してしまった。それが原因で、千三百年間も若狭から奈良へ水を送らなければならなくなってしまった
ホンマにチョー迷惑な神様である。まぁ、時間にルーズなあたりは若狭地方では親近感があるが、大事な神事に遅れるとは水を送るくらいでは済まないだろう。
差し詰め、神様のリストラリストのトップに載りそうである。そして、天照大神に「伊勢に来い」と呼ばれてしぶしぶ行くと
「遠敷明神君。君は大事な神事には釣りが原因で遅刻したので、明日から神様の地位を返上してもらうよ」と言われそうである。

5、やっぱり行くよね!

しかし、彼の気持ちも判らないでもない
実際、弥生の声を聞くと、もうすぐサクラが咲くと思うと心も身体も浮かれてしまう。そんな時には、釣り好きはやっぱ、竿を持って海へ行くでしょう。
東大寺の二月堂で大事な神事があるのは知っている。でも、その前にちょっとくらいなら、大好きな釣りが出来るかも…?
上手くいけば晩酌用のメバルくらいは釣れるかも?いいかげんな神様だが、言葉を換えれば愛すべき日本の神様は多神教で大らかなのだ。
そんな懲りない神様は、百年経とうが千年経とうが、きっと今年も「ちょっとだけ」と言って、騒がしい世情を横目で見ながら、そして自分のミスが原因で始まった「お水送り」の準備を横目で見ながら行くのだろう。
鼻唄でも歌いながら、使い古した竿を肩に。新酒の入った瓢箪を腰に、赤ら顔をしていつもの川沿いのサクラが芽吹き始めた散歩道を、ぶらぶらと海へ!

ここまで読んでくださって
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3連チャンでフックアウト!

今回は悲惨な話です。
12月に入って海の荒れた日があって、一日置いた薄曇りの日
波は0.5m程度、水の色は殆ど透明
潮は下げ方向。
でも、釣れなかった!
それも痛恨の3連チャンのフックアウト
何が悪い…。潮周りか?ルアーか?ロッドか?いやいや…たぶんあれに尽きる

2023/12/5  AM7:00~14:50
  潮   小潮 下げ
  風   南風
 波高 約0.5m

目次
1、サーフが変わってしまった!
2、釣れるぜ!ぶっ飛びリンバー・ピンクⅡ
3、フッキングしたのはすべてマゴチ
4、なんでフックアウト…たぶんあれに尽きる

1、サーフが変わってしまった!

今回は12月に入り日本海側もそろそろヒラメシーズンかと思い、久々に遠出をしました。
荒れた後の二日後を狙って海へ
久々になじみのサーフへ行くと、あれれ???
三ヶ月ちょっとでサーフラインがめっちゃ変わっている(-_-;)(-_-;)(-_-;)
何時ものサーフライン(オレンジのラインまで)は荒波にガッツリえぐれてしまっている。
こんなのありかなぁ…と思いながら
ちびたサーフでルアーを投げますが
魚っ気もないし、鳥もいないし、おまけにスズキ釣りの皆さんのマーキングもない
30分、1時間、1時間半
もうそろそろ帰ろっかなぁ…
いやいや、別のサーフで探ってみよう(^_^)v
あきらめの悪い私はいそいそと次のサーフへ

2、釣れるぜ!
  ぶっ飛びリンバー・ピンクⅡ

移動して新しいサーフへ入ると、鳥もいるし、サーフのマーキングもあります
やったぜ、心で小さなガッツポーズ
さらに、先行者の方々がサゴシを5本とツバスを1本、腰に下げています
手持ちの焼き芋をみんなでほおばりながら、先行者の方々から今日のアドバイスを聞くと
サーフから30mくらい沖で
時々ボイルがあるらしい。
「そうか、今日は青物の日か」
と思ってしまいます…
私の経験では荒れた後のサーフにはまず青物が戻ってきて、少し遅れてフレットフィッシュが戻ってくるように感じています
そんなことを思いながら先行者から少し離れてルアーを投げます
いろいろ投げてみますが、私の中では今シーズンデビューのリンバー君がベスト
ぶっ飛んでくれて、
ルアーのレンジキープもgood!
新しいポイントやルアーチェンジの後は第1投目が大切。そして、選んだリンバー・ピンクⅡのその1投目
「うほっ」きれいな弾道でぶっ飛んでいきます
そして「ガツッ」と来ました。

リンバー・ピンクⅡが着底するかしないかで
さっそくのアタックです
アタックの後は頭を左右に振るしぐさ、「あ、これはマゴチだな」と確信します
ぐぐっと、ロッドを絞り込んでトルクを掛けると、ますます頭を振ります
「やったぜ、50cmアップのマゴチだなぁ」と、ほくそ笑んだ瞬間
「フッ」とロッドが軽くなります…
あ、フックアウトです。

う~ん。しまった。

3、フッキングしたのはすべてマゴ

マゴチ(上の写真は、以前釣ったマゴチです)をフックアウトした後も
手を変えルアーを変えひたすら投げまくりますが、魚の反応は全く無しです
投げ疲れた頃に近くでナブラが湧いたので、慌ててそのナブラをめがけてルアーを投げますが
ベイトとサイズが合わないのか
見向きもされずナブラが終了
チョー凹んで、しばしの休憩に入ります。

潮どまりが14:20頃なのでそれを挟んで
せめて、1枚、1本釣れるかも…ということです
しばしの休憩の後に
フローティングルアー、シンキングルアー、SFルアー、シンキングペンシル、ジグ、果てはスプーンまで、

ワンドの端から端まで行ったり来たり
シャローで杭のように立って粘ったり
手を変え品を変え、
そして場所を変えチャレンジ、

で、結果は…釣果無しでした。

でも、潮どまりちょっと前に2回のフッキングがありました
しかも、最初と同じリンバー・ピンクⅡです

う~ん、リンバーの集魚力おそるべしです。
しかし3回ともマゴチで、すべてフックアウト…なんで????

4、なんでフックアウト…
  たぶんあれに尽きる

今回、リンバー・ピンクⅡで3回のフッキングがあり、3回ともフックアウト。悲しいかな3連チャンのフックアウトです
で、なぜフックアウトしたのかが課題です。
考えられることは
 ①リンバーとマゴチの相性が悪い
 ②ロッドとマゴチの相性が悪い
 ③私のフッキングテクニックが甘い

 ①はフッキングできていることで除外、また②もロッドを絞り込んでトルクを掛けるところまでできているのでこれも除外

残るはたった一つ
 ③の「私のフッキングテクニックが甘い」
 ことにつきる!

上の写真はマゴチの顔の写真ですが、口にはヒラメのような鋭い歯ではなくて、硬くてザラザラしたおろし金のような歯になっています。
また、特に口蓋(上あご)の硬さはハンパではありません。この口でルアーをくわえられてもトリプルフックなどでは両顎を貫通させることはかなり難しいようです。
まして、テールのフック一本だけではちょっと無理があったようですね。

でも、確かに3回ともフッキングはしていました。なのに、フックアウトとはいかに?

私は過去に数十本のマゴチを釣っていますが、その経験でフッキングしていたのが今回は通用しなかったということです。

A、マゴチ以外の魚はこんな感じ(指は魚の口とします)でフッキングできます

B、マゴチ(テープは硬い口蓋等を模したもの)がテールフックにフッキングした瞬間はこんな感じかな?

マゴチを餌釣りしている方のお話を聞くと、マゴチの合わせは結構難しいようです。
「マゴチは硬い口蓋をもっていて、さらに餌を丸呑みするのでしっかりフッキングしないとダメ!」ということ。

C、マゴチのフッキングを強引にするとフックがすっぽ抜けます

D、マゴチの動きに合わせて唇にフッキングさせることが大切

具体的に言うと「餌を飲み込んだからといって強めに合わせるんじゃなくて、合わせ気味に口の奥から針(ルアー)を引きずり出して、唇にフッキングさせることが大切!」ということらしいです。
これを簡単に言うと、短くて鋭い合わせではなく、マゴチの動きに合わせて慌てず合わせることが大切だということです。
私は今までラッキーな合わせでマゴチを釣っていましたが、今後は「じわーっと」合わせて釣果アップにチャレンジしてみます。

さてさて、今年も強い寒波が雪を連れてやってきそうですが、その合間を縫ってサーフへ行こうと思います。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

 

ヒラメルアーはぶっ飛びが正義? ハウンド125Fグライド

上記の写真はハウンド125Fグライドとハウンド100Fソニックです
サーフで使っていてハウンド125Fグライドには思い入れがあるので今回はハウンド125Fグライドの話をします。

目次
1、ぶっ飛びハウンド125Fグライド
2、ハウンド125Fグライドが目指していたもの
3、様々な派生ルアー
4、そして技術は継承される

1、ぶっ飛びハウンド125Fグライド

                                        “imaのPDFより”

ハウンド125Fグライドはそのコピー通りにぶっ飛ぶルアーです。そのスペックは
 ・重 さ 20g
 ・長 さ 125mm
 ・レンジ 70~100cm
 ・対象魚 スズキ、ヒラメ、サゴシ…etc
              (私の場合)
となっています。わずか20gですが確かにぶっ飛びます。
そんなルアーが発売されたのは2011年10月25日ですが当時のルアー界を振り返るとその登場のいきさつがよくわかります。
それは、ルアーマンの大きな要望!
以前からありましたIma sasuke120裂波やコモモSF125もよく飛ぶルアーでしたがさらなる飛距離を求める声が多くありました。
群雄割拠のルアーメーカー界では飛距離に関していろんなアプローチが検討されていまして、Imaさんが研究を重ねて「沖のポイントも狙えるルアー」「強風時でも投げられるルアー」ということで発表されたのがハウンド125Fグライドです。

上の写真は「エクリプスとコラボのSSPモデル」ですがサゴシにかじられて塗装がボロボロになっています。
でも、それが良かったのかも…その後もこのルアーで楽しませてもらっています。

2、ハウンド125Fグライドが
         目指していたもの


            “imaのPDFより”
ハウンドが目指していたものはやはり「飛距離」でしょう。当時のハウンド125Fグライドの説明にもありますが、Imaさんが着目したのは「投げ釣りのオモリ」でした。
特に天草天秤のように下膨れでお尻方向にボリューム持たせ緩やかにリップ方向へ収まっていくシルエットを求めています
お尻のボリュームが飛行姿勢の安定やウエイトルームの確保に役立ち発売当初はびっくりするほどの飛距離をたたき出しました。さらに、着水後のウェイトの戻りが良くなったことから、ルアーの立ち上がりも早くなりました。

3、さまざまな派生ルアー

最初にリリースされたのはハウンド125Fグライド(以下、「グライド」とします)でしたが、その圧倒的な飛距離が魅力となり次々と新しいルアーが派生します。
① グライド
 ・全 長:125mm
 ・重 量:20g
 ・レンジ:70~100cm
 ・フック:ST-46#4 3フック

② ハウンド125Fファング
 ハウンド125Fファング(以下、「ファング」とします)はグライドとの使い分けのためロングリップを採用しています。
このロングリップでグライドと比べて10cm~30cm深いレンジを探れるように設計されています。また、ランカー対応としてクラス最大級の太軸♯2の2フックが採用されましたし、さらなる大型対応として140Fのサイズもありました。
それは、飛行姿勢が安定し、飛距離も十分、さらに大型2フックで、サーフ、磯、河川、河口などでランカーハンティングに最適な仕様となりました。
 ・全 長:125mm
 ・重 量:20g
 ・レンジ:80~130cm
 ・フック:ST-46#2 2フック

③ハウンド125Fオルカ(上の写真)
ファングと同様ロングリップを生かしてグライドより少し深いレンジを探るため開発されたのが、ハウンド125Fオルカ(以下、「オルカ」とします)です。
フックもグライドと同じ3フックでしたし、ヒラメメインのサーフフィッシングですのでこれが私のスタイルに一番合っていました。
ただ、魚道110MDとレンジがダブったのであまり出番はなかったですが、今でも思い出したように使っています。
 ・全 長:125mm
 ・重 量:20g
 ・レンジ:80~130cm
 ・フック:ST-46#4 3フック

④ ハウンド125Fキマイラ
ハウンド125Fキマイラ(以下、「キマイラ」とします)はファングをショートリップにしたモデルです。
ショートリップにしたことによりグライドと同じレンジを探れるようになりましたし、太軸♯2の2フックも採用していましたので浅いレンジのランカールアー誕生でした。
 ・全 長:125mm
 ・重 量:20g
 ・レンジ:70~100cm
 ・フック:ST-46#2 2フック

⑤ハウンド100Fソニック
ハウンド100Fソニック(以下、「ソニック」とします)はグライドの弟分のようなルアーでとても重宝しています。特に100mmクラスのミノーの中でも最大級の飛距離があるのでサーフなどを広く遠くサーチに便利なルアーです
また、遠投性能だけでなく、安定した飛行姿勢により直進性能も備えているので、根回りなどのピンスポットを探るのにも使っています。
 ・全 長:100mm
 ・重 量:14g
 ・レンジ:40~80cm
 ・フック:ST-46#4 2フック

4、そして技術は継承される

すい星のように現れたハウンドシリーズですが、各社から様々な「ぶっ飛びルアー」がリリースされる中その飛距離は相対的に陰りを見せてきました。
それと、今まで「よく釣れるルアー」と言われていたルアーが結構よく飛ぶようになってきて、ハウンドシリーズの持ち味があまり目立たなくなってきました。
そしてついに2020に絶版となってしまいますが、まだまだネット上では新古品・中古品とも結構販売されていて、気になる方はちょっとググってみてもいいかと思います。

あ、魚道110MDのモデルチェンジの記事でも書きましたが、現行の魚道110MDの後半分がハウンドシリーズの後半分とよく似ています
上の写真は「オルカ」との比較ですが、センターフックあたりからリアフックにかけてその処理の仕方が非常によく似ています。

 

asu-sotoasobi.hatenablog.com

この辺りはImaさんに聞かないとわからないですけれど、私的には技術の継承があるのではないかと考えています。

最後まで読んでいただき、
           ありがとうございました。