明日は、ソトアソビ

私がソトアソビで経験した失敗、悩み、そしてちょっぴり楽しかった事を書いています

アコウ(キジハタ)が根に入った

2008/9/8  PM3:30~
 風:南西風弱い
 波高:約1.0m

目次
 1、アコウが根に入ったぞ?
 2、外道だけど…
 3、プロディジーってどうよ
 4、旨かったぁ

1、アコウが根に入ったぞ?

とある昔の話ですが‥‥
その日は越境してとある漁港に入る。
ここは西に向かって開いている漁港で目の前の半島に夕陽が沈むので夕マズメを狙って入るが、夏の終わりの夕陽はなかなか沈まない。
近くに火力発電所があるので燃料を積んだ大型船が近くに停泊している
うまくいけば大型船の影が夕マズメを早めてくれるかも、と考えたが、太陽は別のコースを選んで傾き始めている。

今回の狙いは漁港のヒラメだがそう簡単に釣れるわけもなく、まぁ何か釣れたらありがたいかなという感じ
背後の山が花崗岩の山なので、必然的に漁港の底も花崗岩の砂地になっている。
根掛かりは心配ないと考え、久々にプロディジーSW(以下、「プロディジー」)28gを使ってみる。
おお、よく飛ぶぞ。釣果は期待できるかな
プロディジーバスフィッシングスピナーベイトをソルト用に改良したものなのかな
以前、堀田氏がその使い方をDVDで説明していたので
なるほどと思い、使ってみる。

そのDVDでは確か三重県の尾鷲の漁港で
堀田氏は夕マズメに良型のヒラメをこのプロディジーで釣りあげている。
そう、気分だけは「堀田氏モドキ」

やはり「モドキ」は確かなようで、なかなか魚の反応がない
しかし、オシアゲ―ムAR-CS906Lとプロディジー28gの相性は抜群で、とてもよくぶっ飛ぶしルアーが動いている状況もよくわかる
両方ともシマノの製品なので当たり前か…。

軽く数投して漁港の海底を探った後
プロディジー28gの重さを利用して遠投してみる。おお、よく飛ぶと思っていたら、「アッ」と声が出てしまう突然の根掛かり
砂地のはずなのに…と思ったが後の祭りで、大切なプロディジー28gとはお別れになってしまった。

で、弟分のプロディジー14gで再び海底付近を探る。そう、あくまでも底付近なのでさっきより深度は浅い。
ルアーの動きも軽いので手返しよく探れる。あちこちをまんべんなく探り、向かいの防波堤の先端付近にポイントを絞る。
ここの捨て石近くを‥‥
プロディジー14gの動きを確認しながら通すと、ロッドのティップがググッと引き込まれる。
ところが、かかった獲物に比べてリールのドラグが緩すぎた…
慌ててドラグを締めこむけど、タッチの差で手遅れになって根に入られてしまう。
根に入られてしまう前にちらっと魚影が見えた
思わず「おっ、アコウや」とこぼれた。そう、私の地方ではキジハタを「アコウ」と呼び、高級魚として扱っている。
そんな高級魚が目の前にいる(根に入られてしまっているじゃないか)
やったぜ、でもどうする…どうする?

 2、外道だけど…

根に入ったアコウはピクリとも動かない
一応、ラインは張った状態にしているが、フロロカーボンのリーダーだっていつまで持つかわからない
ましてや1号のPEラインだってちょっと無理したら簡単に切れてしまう。近くでアジ釣りをしていたおじさんが「根に入られたらもうアカン、あきらめな」と慰めてくれる。
ト・ホ・ホ

でも釣り上げたい
できることはあきらめずにひたすら粘ること。
アコウが根から出てきたら、ドラグをフルロックして抜き上げるのが一番と考え準備
そして、今度はラインを少し緩めて
粘ること5分、10分、15分、どうだ
ついにアコウが根から出てきた。
目いっぱいステラC3000HGを巻く
そして、自分自身も岸を後ずさりしてアコウを根から遠ざける。ついに上がってきました。まぎれもなくアコウです。

丸々太った魚体で、測ってみると31cmでした

アコウを「外道」とは大変失礼m(__)m
関西ではたいへん高級魚なので
帰ってありがたくいただきました_(._.)_

3、プロディジーってどうよ

ごらんのとおりプロディジー14gのゴールドをがっつり咥えている
根に入られたときは、どうなるかホントに焦ったが、結果、まぁホントに楽しかった

それもこれもプロディジーのおかげ

このプロディジー、今では廃番になってしまったけど、砂地の港湾で使うと結構楽しい
ブレードがプルプル震えるのも手に取るように分かって、底取りもリアルだった。

当時は「ハマの禁じ手、プロディジー」とのコピーもあったし、 ヒラメやマゴチをメインターゲットとしていたらしけど、私はサーフというより、漁港などでよく使っていた
今ではヒラメゴールドとシロギスの2個しか残っていないけど
とても気持ちいいルアーだった。
財布にも優しかったしね。

  4、旨かったぁ

アコウといえば高級魚なので、料理方法はいっぱいある…ハズ
頑張って釣ったのだから少しでもおいしくいただきたい。
よく聞かれるのは「造り」と「煮つけ」らしい
この時点で「煮つけ」は私には難度が高いのであきらめました(+_+)
そしてアコウはハタの仲間なので淡白な白身でクセがなく、フグみたいなさっぱりとした滋味があるらしい…けど
ならば「造り」でしょ…でも捌く腕が腕がない。

ウロコを落として、出刃包丁で頭も落として三枚におろす。どうにかおろしたけど中落ちがいっぱい骨についている。そこは見ないことにして、身の薄造りをめざすけど…
けっこう不揃いな切り身になる。

アキマセン。

でもくじけずに、その切り身を冷蔵庫で少し冷やして、最近お気に入りの柚子胡椒と地元の醬油でいただく

「う、う、旨いっ」

用意した冷酒がとってもすすむ。
釣り人には至極の瞬間です…と言っても、まだまだ素人だけどね。
ということで、釣人には料理の腕も必要です。

ここまで読んでくださって、
     ありがとうございました。